スタッフブログ

AORのころ・・・

カテゴリー ショールームダイアリー
[2019/10/01]
 
10月になりました。今月13日は日本グランプリ決勝、もう来週はグランプリウィークです。

今年の鈴鹿がこれまでと違うのは、アルファ ロメオレーシングチームが来る事でしょう。

1985年以来、34年ぶりにグランプリに戻って来たアルファ ロメオ、

戦前、あるいは戦後158や159が活躍した時代は「栄光」などの美辞麗句で語られるF1参戦ですが、

居なくなる直前の80年代はどのような状況だったのでしょうか。






【アルファ ロメオ179】

1970年代にブラバムへのエンジン供給という形態でF1に戻って来ていたアルファ ロメオは

1979年「アウトデルタ」名義でシャシーも自前の独自チームとして出走を始めます。

ティーポ33の180°V12を載せた「177」と新しい60°V12を載せた「179」の2台が走りましたが、

2名のドライバーがそれぞれ5回の参戦で、完走は2回だけに終わりました。

1980年はマルボロのスポンサーを得て進化型「179B」が15戦全戦を走りますが、

2名のドライバーで完走は合計僅か3回(でも5位入賞2回)に終わってしまいます。

1981年、ロータスに倣って油圧で車高を変えられるようになった179Cが全15戦に参戦、

2名合わせて15回の完走・・・ようやく完走率50%に届く事が出来ました。

最終戦ラスベガスGPでブルーノ・ジャコメリが3位入賞、

これが3年間走り続けた179シリーズの最高位です。







【アルファ ロメオ182】

1982年、3年使い続けた179をやっとモデルチェンジ、カーボンファイバーモノコックの

「182」が登場しました。設計は前年にリジェから移籍して来たジェラール・ドゥカルージュ、

まさに期待の新型だったのですが、完走はデ・チェザリス5回、ジャコメリ6回と

相変わらずの低迷ぶり・・・原因は179の時から搭載されているV12エンジンで、

パワーは他チームに引けを取らなかったのに、信頼性が低過ぎたと言われます。

とはいえ、この年はデ・チェザリスがロングビーチでポールポジション

モナコでは3位入賞するなど、市街地コースでは活躍することが出来ました。






【アルファ ロメオ183T】

182の改良型シャシーに90°V8 1.5リッターターボエンジンを載せて1983年に登場します。

完走率は相変わらず低いもののデ・チェザリスの183Tは

ホッケンハイムとキャラミで2位入賞、スパではスタートからトップを走る(でもリタイア)など

時より速さを見せました。

アンドレア・デ・チェザリスといえば、他車を巻込んでクラッシュする事も多いドライバーで

古館伊知郎氏には「サーキットの通り魔」呼ばわりをされていた事も記憶に新しいですが、

2014年にローマ市内でバイクで事故って他界してしまいました。





【アルファ ロメオ184T】

1984年、つまりMモトがピッカピカの小学校1年生のころ登場したマシンです。

シャシーが刷新されベネトンカラーになりましたが、信頼性は相変わらずで

この年チームにやって来たリカルド・パトレーゼは7戦連続リタイアをレコードしています。

翌年1985年は「185T」が登場しますが、これは競争力がなさ過ぎてシーズン途中で

引っ込められ、184Tが再登場・・・こんなゴタゴタの理由は容易に想像がつきます。

この年アルファ ロメオはフィアットグループの傘下に入り、

1933年から永らく続いた(ほぼ)国営企業の時代が終わったのです。

こうして、アルファ ロメオはグランプリシーンから姿を消しました。





如何でしたでしょうか。音楽で言えばAORとかが全盛だった時代のアルファ ロメオF1のおはなし。

「栄光」だなんて言えない時期の方がずっと多いのが本当のアルファ ロメオ史なのです。

F1に参戦するメーカーは、フロントマスクやインテリアにF1マシンをモチーフとするような

デザインを市販車に施してイメージを投影することがありますが、往時のアルファ ロメオは

何と、クルマの信頼性において市販車とF1マシンが共通イメージを持ってしまうという

恐るべきF1イリュージョンの世界を見せてくれたのでした・・・



もちろん、2019年にそんなイリュージョンを見る事は出来ません。

往時からすれば信頼性のすっかり上がったアルファ ロメオ、これまで16戦に出場して

2名のドライバーのリタイアは合わせて2回だけ!

鈴鹿ではどんな走りを見せてくれるのか楽しみですね・・・









 前へ | スタッフブログ一覧へ | 次へ 
ページ上部に戻るページ上部に戻る
2019年10月(4件)
    01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
スタッフ

AORのころ・・・

カテゴリー ショールームダイアリー
[2019/10/01]
 
10月になりました。今月13日は日本グランプリ決勝、もう来週はグランプリウィークです。

今年の鈴鹿がこれまでと違うのは、アルファ ロメオレーシングチームが来る事でしょう。

1985年以来、34年ぶりにグランプリに戻って来たアルファ ロメオ、

戦前、あるいは戦後158や159が活躍した時代は「栄光」などの美辞麗句で語られるF1参戦ですが、

居なくなる直前の80年代はどのような状況だったのでしょうか。






【アルファ ロメオ179】

1970年代にブラバムへのエンジン供給という形態でF1に戻って来ていたアルファ ロメオは

1979年「アウトデルタ」名義でシャシーも自前の独自チームとして出走を始めます。

ティーポ33の180°V12を載せた「177」と新しい60°V12を載せた「179」の2台が走りましたが、

2名のドライバーがそれぞれ5回の参戦で、完走は2回だけに終わりました。

1980年はマルボロのスポンサーを得て進化型「179B」が15戦全戦を走りますが、

2名のドライバーで完走は合計僅か3回(でも5位入賞2回)に終わってしまいます。

1981年、ロータスに倣って油圧で車高を変えられるようになった179Cが全15戦に参戦、

2名合わせて15回の完走・・・ようやく完走率50%に届く事が出来ました。

最終戦ラスベガスGPでブルーノ・ジャコメリが3位入賞、

これが3年間走り続けた179シリーズの最高位です。







【アルファ ロメオ182】

1982年、3年使い続けた179をやっとモデルチェンジ、カーボンファイバーモノコックの

「182」が登場しました。設計は前年にリジェから移籍して来たジェラール・ドゥカルージュ、

まさに期待の新型だったのですが、完走はデ・チェザリス5回、ジャコメリ6回と

相変わらずの低迷ぶり・・・原因は179の時から搭載されているV12エンジンで、

パワーは他チームに引けを取らなかったのに、信頼性が低過ぎたと言われます。

とはいえ、この年はデ・チェザリスがロングビーチでポールポジション

モナコでは3位入賞するなど、市街地コースでは活躍することが出来ました。






【アルファ ロメオ183T】

182の改良型シャシーに90°V8 1.5リッターターボエンジンを載せて1983年に登場します。

完走率は相変わらず低いもののデ・チェザリスの183Tは

ホッケンハイムとキャラミで2位入賞、スパではスタートからトップを走る(でもリタイア)など

時より速さを見せました。

アンドレア・デ・チェザリスといえば、他車を巻込んでクラッシュする事も多いドライバーで

古館伊知郎氏には「サーキットの通り魔」呼ばわりをされていた事も記憶に新しいですが、

2014年にローマ市内でバイクで事故って他界してしまいました。





【アルファ ロメオ184T】

1984年、つまりMモトがピッカピカの小学校1年生のころ登場したマシンです。

シャシーが刷新されベネトンカラーになりましたが、信頼性は相変わらずで

この年チームにやって来たリカルド・パトレーゼは7戦連続リタイアをレコードしています。

翌年1985年は「185T」が登場しますが、これは競争力がなさ過ぎてシーズン途中で

引っ込められ、184Tが再登場・・・こんなゴタゴタの理由は容易に想像がつきます。

この年アルファ ロメオはフィアットグループの傘下に入り、

1933年から永らく続いた(ほぼ)国営企業の時代が終わったのです。

こうして、アルファ ロメオはグランプリシーンから姿を消しました。





如何でしたでしょうか。音楽で言えばAORとかが全盛だった時代のアルファ ロメオF1のおはなし。

「栄光」だなんて言えない時期の方がずっと多いのが本当のアルファ ロメオ史なのです。

F1に参戦するメーカーは、フロントマスクやインテリアにF1マシンをモチーフとするような

デザインを市販車に施してイメージを投影することがありますが、往時のアルファ ロメオは

何と、クルマの信頼性において市販車とF1マシンが共通イメージを持ってしまうという

恐るべきF1イリュージョンの世界を見せてくれたのでした・・・



もちろん、2019年にそんなイリュージョンを見る事は出来ません。

往時からすれば信頼性のすっかり上がったアルファ ロメオ、これまで16戦に出場して

2名のドライバーのリタイアは合わせて2回だけ!

鈴鹿ではどんな走りを見せてくれるのか楽しみですね・・・









月別表示
カテゴリー別表示
スタッフ別表示
ページ上部に戻るページ上部に戻る