スタッフブログ

国境の南・・・

カテゴリー ショールームダイアリー
スタッフ 森本 篤範 / モリモトアツノリ   [セールススタッフ]
[2021/11/26]
セールススタッフ 森本 篤範
先日、自宅に仕舞い込んであったこの本を引張り出して読んでみました。

巻末に2008年6月9日発行の第45刷とありますから10年以上前に読んだのでしょう。

何せ10年以上経ってますから「国境の南」に「太陽の西」と付け加えたのが

島本さんであったことすら忘れておりました。さらに忘れていた事がひとつ、

文中にアルファ・ロメオが出てくるのです。




 
“それから僕はBMWを地下の駐車場からだして幼稚園に上の娘を迎えに行った。その日は幼稚園で何かとくべつな催しがあったせいで、娘が外に出て来たのは四時少し前だった。幼稚園の前にはいつものように綺麗に磨かれた高級車が並んでいた。サーブやらジャガーやらアルファ・ロメオやらの姿が見えた。いかにも上等そうなコートを着た若い母親がそこから出てきて、子供を受け取り、車に乗せて家に帰っていった。”


アルファ・ロメオが出てくるのはこの場面だけなのですが、

今日はこのアルファがどんなモデルなのかを推理してみたいと思います。

1951年生まれの主人公が36~37歳の時のストーリーですから、

舞台は1987~1988年ということになるでしょう。





 
ちょうどここにカーグラの1987年12月号があります。

この号では、笹目二朗チーフテスターがデビュー直後のAlfa164を

現地で走らせたインプレッションが掲載されているではありませんか!

カーグラは巻末に各メーカーの価格表がありますから、

これを確認してみることにしましょう。





 
がび~ん。

なんと、デトマゾやイノチェンティはあるのにアルファ ロメオがありません。

伊藤忠が撤退した後、大沢商会が輸入を開始するまでの空白期間に当たるのです。

つまり、ここに登場するアルファは並行輸入車・・・

そもそもデビューしたての164はまだ日本上陸していないタイミングでしょう。

であるならば、一体どんなアルファがこのシーンに合うと考えられるのか?






 
こんなのは如何でしょう?「Alfa90」

ジャガーやサーブと並ぶとなると、33や75やスパイダーではなく

相応の車格のモデルである事が想像されます。となれば90は適任です。

駄菓子菓子、90にはMT車しか存在しなかった点が唯一引っ掛かります。

だって運転をしているのは“若い母親”と書かれてあるのです。

もっとも、主人公の乗るBMW320もどうやらMT車であるようです。





 
特にMT車とは書かれてありませんが、

“僕は細かくギアをかえた”とありますから、この320はMT車と見て良いでしょう。

この“細かくギアをかえる”という表現は村上小説には時より出てきますが、

私自信が“細かくギアをかえる”としたら、それは高回転クギ付けを意味して

かッ飛ばす場面となるはずです。しかし、ここではどうも違いそうです。

そういえば・・・





 
“ダンス・・・”に登場する五反田君のマセラティもMT車のような記述があります。

そのボディ色は茶色と書かれてありますから、

こちらの登場車両はこんな感じのビトゥルボで間違いないでしょう。

ビトゥルボのトランクなら死体1体ぐらいはちょうど載りそうですし、

爽やかな五反田君がカムシンやクワトロポルテというのもヘンですしね。

まだ、この頃は輸入車のMTも珍しくはなかったのかもしれません。





 
あくまでAT車にこだわるとすると、当時の考えられる選択肢はこの

「アルファ6(セイ)」になってしまうでしょう。

でもこれ、1988年においては三菱デボネアなみに古臭く見えたはずです。

華のあるクルマとしてこのシーンに登場するには適任とは言えませんね。

となると、モダーンなAlfa90がやはりこの場面に相応しい気がするのです。

さて、皆さまならここにどんなアルファがハマると思いますか?







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[2021/11/26]
セールススタッフ 森本 篤範
先日、自宅に仕舞い込んであったこの本を引張り出して読んでみました。

巻末に2008年6月9日発行の第45刷とありますから10年以上前に読んだのでしょう。

何せ10年以上経ってますから「国境の南」に「太陽の西」と付け加えたのが

島本さんであったことすら忘れておりました。さらに忘れていた事がひとつ、

文中にアルファ・ロメオが出てくるのです。




 
“それから僕はBMWを地下の駐車場からだして幼稚園に上の娘を迎えに行った。その日は幼稚園で何かとくべつな催しがあったせいで、娘が外に出て来たのは四時少し前だった。幼稚園の前にはいつものように綺麗に磨かれた高級車が並んでいた。サーブやらジャガーやらアルファ・ロメオやらの姿が見えた。いかにも上等そうなコートを着た若い母親がそこから出てきて、子供を受け取り、車に乗せて家に帰っていった。”


アルファ・ロメオが出てくるのはこの場面だけなのですが、

今日はこのアルファがどんなモデルなのかを推理してみたいと思います。

1951年生まれの主人公が36~37歳の時のストーリーですから、

舞台は1987~1988年ということになるでしょう。





 
ちょうどここにカーグラの1987年12月号があります。

この号では、笹目二朗チーフテスターがデビュー直後のAlfa164を

現地で走らせたインプレッションが掲載されているではありませんか!

カーグラは巻末に各メーカーの価格表がありますから、

これを確認してみることにしましょう。





 
がび~ん。

なんと、デトマゾやイノチェンティはあるのにアルファ ロメオがありません。

伊藤忠が撤退した後、大沢商会が輸入を開始するまでの空白期間に当たるのです。

つまり、ここに登場するアルファは並行輸入車・・・

そもそもデビューしたての164はまだ日本上陸していないタイミングでしょう。

であるならば、一体どんなアルファがこのシーンに合うと考えられるのか?






 
こんなのは如何でしょう?「Alfa90」

ジャガーやサーブと並ぶとなると、33や75やスパイダーではなく

相応の車格のモデルである事が想像されます。となれば90は適任です。

駄菓子菓子、90にはMT車しか存在しなかった点が唯一引っ掛かります。

だって運転をしているのは“若い母親”と書かれてあるのです。

もっとも、主人公の乗るBMW320もどうやらMT車であるようです。





 
特にMT車とは書かれてありませんが、

“僕は細かくギアをかえた”とありますから、この320はMT車と見て良いでしょう。

この“細かくギアをかえる”という表現は村上小説には時より出てきますが、

私自信が“細かくギアをかえる”としたら、それは高回転クギ付けを意味して

かッ飛ばす場面となるはずです。しかし、ここではどうも違いそうです。

そういえば・・・





 
“ダンス・・・”に登場する五反田君のマセラティもMT車のような記述があります。

そのボディ色は茶色と書かれてありますから、

こちらの登場車両はこんな感じのビトゥルボで間違いないでしょう。

ビトゥルボのトランクなら死体1体ぐらいはちょうど載りそうですし、

爽やかな五反田君がカムシンやクワトロポルテというのもヘンですしね。

まだ、この頃は輸入車のMTも珍しくはなかったのかもしれません。





 
あくまでAT車にこだわるとすると、当時の考えられる選択肢はこの

「アルファ6(セイ)」になってしまうでしょう。

でもこれ、1988年においては三菱デボネアなみに古臭く見えたはずです。

華のあるクルマとしてこのシーンに登場するには適任とは言えませんね。

となると、モダーンなAlfa90がやはりこの場面に相応しい気がするのです。

さて、皆さまならここにどんなアルファがハマると思いますか?







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